仕事について質問したくても躊躇して声を掛けられないことの弊害

仕事について聞きたくても躊躇して声を掛けられないことの弊害 職場で上手くやる

もし、あなたが仕事で質問したいのに、なかなか話しかけられない状況に陥っていたら…?職場で、あるいは学校で、あなたが得たい情報やアドバイスがあるにもかかわらず、誰も話しかけてこない…。だけど皆忙しそうだし話しかけられない…。そうなった場合どんな弊害が生じるでしょうか?情報の流れが滞っているのに業務遂行するのは、まるで旅行先で不明瞭な地図を見ながら目的を目指すようなものです。この記事では、具体的にどんな弊害があるのか掘り下げてみます。

当たり前のことですが…、コミュニケーションの欠如

聞きたいことがあるのに話しかけられないということは、当然のことながらコミュニケーションの欠如となります。組織の一業務を担っているあなたで情報伝達がスタックするということは、組織の目標達成のために必要な情報伝達が行われないということと同義ですので、チームワークやプロジェクトの進行に支障が生じるということになります。つまり、聞きたいことを尋ねることができない人が一人でもいるということは、組織全体に悪影響を与える可能性があるということなのです(それを意識できる人は少ないかもしれませんが…)。

自己成長の妨げ

コミュニケーションの欠如…そんなことは分かってる!出来ないから困ってるんだ!と思うかもしれませんし、困ってる時は意識が自分に向いてるので「会社が困るから」なんて俯瞰できないでしょう。そんなことよりも気にするべきは、他の人からの意見やアドバイスを得られないことで自己成長の機会を失ってしまうということです。「機会の積み重ね」が「経験」ですから、機会を逃す人と逃さない人とでは、のちのちキャリアに大きな差が出ることになります。その時失った機会(時間)は、もう二度と取り戻すことはできません。

情報不足、誤解

自らアクションを起こさないということは、当然ながら情報が不足します。それは自分で自分に足かせを付けているようなもの。そして、情報が少ない・比較できないということは、誤解も生じさせる可能性がでてくることになり、業務品質が低下することになります。例えば、プロジェクトの進捗状況について不明点があった場合、誰にも聞かずに自己解釈で済ましてしまい、問題がスルーされてしまったり、誤解をしたまま進めてしまいゴール地点が大きくズレてしまうということが起こります。結果、時間や費用もムダに掛かるということになるのです。

業務効率の低下と意思決定の遅れ

もしあなたが役員や管理職だったら更に意識すべきは、業務効率が低下し、意思決定の遅れにつながるということです。上層部では社内のたくさんの情報を一つ一つ見ていられないため、現場スタッフに必要な情報を処理してもらうことになります。ここで処理の精度が低いと、意思決定するための材料となる情報品質も低くなるので、より良い決定から遠ざかるかもしれませんし、決定スピードも落ちてしまいます。日常的にある「話しかけにくい・話さない」例として、上司が忙しそうで部下が質問できない、優秀な部下に声を掛けにくく放置してしまう等はまだしも、人の好き嫌いで仕事をしている(誰も指摘しない)社員がいる、「聞く前に自分でやれ」というような気軽に質問させない文化がある、職場の雰囲気が皆「目の前」に夢中で殺伐としている等はトップマネジメントが原因であることを考えなければいけません。コンプライアンスにも影響します。

自己アピールの機会喪失と低評価

これまでの話でお分かりの通り、聞きたいことがあるけど躊躇してやりすごす、ということは円滑な業務推進や自己成長のためのチャンスを自ら逃しているということ。そして、最終的にどんな成果が残せるか、どう評価されるかということに関わってきます。今の時代、どんな知識もインターネットで得ることは可能ですし「無理して話す必要はない」と思う人はいるかもしれません。ただ組織の一員として、目標達成のため最短でゴールを目指すには、身近なところから情報を得るというのは一番効率的で有益です。数十秒でプレゼンする「エレベーターピッチ」なんて言葉がありますが、控えめな日本人にはとても真似できなくとも「機会を逃さない」をいう意識は真似してもいいと思います。

「職場で話しかけられない…」ほんのささいな事、と思うかもしれませんが、実際はさまざまな影響があります。「自分から話しかける」ということは、自己成長だけでなく、良好で過ごしやすい職場を自ら作っていくということです。勇気を出して、一歩踏み出しましょう!

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